ゴールド(GOLD・金)はスキャルパーやデイトレーダーに人気の高い金融商品です。なぜ人気なのか、ゴールドの値動きの特徴を確認していきましょう。
また、後半ではゴールドの取引手法や狙い目について、チャートを使いながら解説していきます。
今までFX取引しか行っていなかった人は、ゴールドの取引を取り入れることで、トレードの幅を広げることができるでしょう。
ゴールド(GOLD・金)の値動きに関する特徴
ゴールドには値動きに関して独特の特徴があります。
まずは値動きの特徴を頭に入れておきたいね!
米ドルと逆相関になりやすい
ゴールドは米ドル建てで取引するため、米ドルの強弱との間に深い関係があります。
米ドルが強い時はゴールドは値下がりしやすく、米ドルが弱い時はゴールドは値上がりしやすいというように、逆相関の関係があります。
米ドルの強さはDXY(ドルインデックス)で確認しよう
ボラティリティが高くフラッシュクラッシュが発生することも
ゴールドの値動きの特徴として、ボラティリティが大きいことが挙げられます。
短期トレードには向いているね
また、ボラティリティの高さに加えて、フラッシュクラッシュと呼ばれる現象が起きやすいことでも知られています。フラッシュクラッシュは流動性が低下するアジア時間に発生しやすく、例えば2021年8月9日には一日で5%急落したこともあります。
フラッシュクラッシュ時は危険性もありますが、フラッシュクラッシュからの反発を狙うなど、急落を逆手に取ったトレードが可能です。
テクニカル分析に従いやすい
複雑な値動きをするFX通貨ペアが多い中、ゴールドは比較的テクニカルに従いやすい傾向があります。ダマシも少ないため、しっかりとしたテクニカル分析に基づいてエントリーすれば、エントリー後に逆行することも少なくなります。
きちんとテクニカル分析が身に付いて入れば成果が出そうですね
結果としてエントリーポイントと決済ポイントを明確にできるので、短期トレードを行いやすいでしょう。ライントレードやボリンジャーバンドなどのテクニカル指標とも相性は抜群です。
有事の金
こちらはファンダメンタルズ条件の話になりますが、コロナショックなど有事の際はゴールドが大きく値上がりすることが多くなります。
これはゴールドが安全資産として認識されているためです。経済ショックやコロナパンデミックなどの地政学的リスクが高まったときは、ゴールドに資金が流入しやすい傾向が見られます。
株式市場からは資金が流出する一方で、ゴールドには多額の資金が流入します
リスクオフ時にも価格が下落しにくいことから、中長期的な投資対象としても人気があります。
おすすめのトレード手法
デイトレードやスキャルピングといった短期売買でおすすめのトレード手法を紹介していきます。
レンジ相場でコツコツ逆張り
15分足などのチャートを表示して、レンジ相場であればボックスの上限と下限に水平線を引きます。トレードは上限付近では売りでエントリーを行い、下限付近では買いでエントリーを行いましょう。
エントリーは水平線付近で反転したことを確認してから行うことをおすすめします。ダマシを防ぎ、精度の高い取引ができるからです。
損切りは水平線のやや外側に設定しましょう。水平線をブレイクすると、ストップロスを巻き込みながらトレンドが発生する可能性があるので、損切は必須です。
エントリー時にストップ注文を入れておけば安心だね
水平線のブレイクを狙う
次は反対に水平線のブレイクを狙った手法です。まずテクニカル的な重要ラインに水平線を引いておきましょう。一般的な水平線の引き方は以下の通りです。いずれも心理的に意識されやすい価格帯です。
- ローソク足が何度も反転した価格帯
- キリ番に引く(ドル円132.00円、133.00円など)
- その日の最高値や最安値
水平線付近では買い勢力と売り勢力が拮抗しています。水平線を一度ブレイクすると、ストップロスを巻き込みながらブレイクした方向にトレンドが形成されることが多くなります。
ゴールド15分足ですが、丸印のカ所で水平線を上方向にブレイクしていることが分かります。ブレイク後は、①売りポジションを持っているトレーダーの損切り注文と②水平線ブレイクを確認して新規の買い注文がエンジンとなり、上昇トレンドを形成しています。
トレンドに乗ることで大きな利益を期待できます!
まとめ
ゴールドの値動きはFX通貨ペアにはない特徴があります。短期トレードを行うことを考えれば、テクニカル分析に素直に従うというメリットが非常に大きいのではないでしょうか。
「テクニカル分析に素直」という特徴は、裁量トレードはもちろんですが、自動売買(EA)でも有利に働くはずです。
今回は水平線を引いて分析を行う方法を紹介しましたが、インジケーターを使ってもOKですし、色々と試して自分なりのトレード手法を身につけてみましょう。
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